音が小さくなって聞こえるだけじゃない?!聴覚障害のある人たちの聞こえとはー その1
- 3月5日
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「難聴って、ただ音が小さくなって聞こえるだけだと思っていた」
「補聴器をつければ、大丈夫だと思っていた」
聴覚障害に関するお話をあちこちでさせてもらっていますが、こうした感想をいただくことも少なくありません。
これを読んでいる皆さんの、「聴覚障害」「難聴」の聞こえ方のイメージは、いかがでしょうか?
実は、難聴には「ただ音が小さくなって聞こえる」聞こえ方もありますが、「音が小さくなるだけでなく、言葉が歪(ひず)んで聞こえる」聞こえ方もあります。
そして、多くの難聴者は、後者の「言葉が歪んで聞こえる」聞こえ方に該当します。
なぜ、聞こえ方が変わるのでしょう?
それは、音を伝えるルートのどこに障害があるかによって聞こえ方が変わるからです。
音は、外耳→中耳→内耳の順に伝わり、内耳から先は聴神経を伝って大脳中枢へ電気信号が送られます。
外耳と中耳は、いわゆる「音を伝える」伝音器官であり、ここに障害があると伝音難聴となります。
内耳や、蝸牛から脳をつなぐ聴神経などは「音を感じる」感音器官であり、ここに障害があると感音難聴となります。
ちなみに、伝音器官と感音器官の両方に障害がある場合は、混合性難聴となります。
これらの難聴の聞こえ方のイメージを下図に示します。

ご覧の通り、聞こえる人の聞こえ方と比較してみると、伝音難聴は、音そのものが小さくなって聞こえる聞こえ方です。
一方、感音難聴や混合性難聴は、音が小さくなり、かつ、言葉が歪(ひず)んだ聞こえ方になります。
もちろん、聴力レベルや語音明瞭度(言葉の聞き取りの度合い)によっても聞こえ方が異なってくるため、難聴者全員が同じ聞こえ方をしているわけではありません。
ただ、とりわけ感音難聴や混合性難聴の人たちにとっては、言葉をハッキリ聞き取ることが難しいということを、まずは知っていただけたらと思います。
では、補聴器や人工内耳などの聴覚補償機器を使用すると、聞こえはどう変わるのか?
その2に続きます。
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