音が小さくなって聞こえるだけじゃない?!聴覚障害のある人たちの聞こえとはー その1
「難聴って、ただ音が小さくなって聞こえるだけだと思っていた」 「補聴器をつければ、大丈夫だと思っていた」 聴覚障害に関するお話をあちこちでさせてもらっていますが、こうした感想をいただくことも少なくありません。 これを読んでいる皆さんの、「聴覚障害」「難聴」の聞こえ方のイメージは、いかがでしょうか? 実は、難聴には「ただ音が小さくなって聞こえる」聞こえ方もありますが、「音が小さくなるだけでなく、言葉が歪(ひず)んで聞こえる」聞こえ方もあります。 そして、多くの難聴者は、後者の「言葉が歪んで聞こえる」聞こえ方に該当します。 なぜ、聞こえ方が変わるのでしょう? それは、音を伝えるルートのどこに障害があるかによって聞こえ方が変わるからです。 音は、外耳→中耳→内耳の順に伝わり、内耳から先は聴神経を伝って大脳中枢へ電気信号が送られます。 外耳と中耳は、いわゆる「音を伝える」伝音器官であり、ここに障害があると伝音難聴となります。 内耳や、蝸牛から脳をつなぐ聴神経などは「音を感じる」感音器官であり、ここに障害があると感音難聴となります。 ちなみに、伝音器官と感
みんなで支える情報サポートのお話
私たちの周りには、たくさんの音や声があふれています。でも、耳の聞こえにくさで困っている方がいることを、あなたは知っていますか? 見た目では分かりにくいので、「見えない障害」なんて言われることもあります。 テレビの音、駅のアナウンス、友達とのおしゃべり…。音が聞こえにくいと、毎日の生活や、社会のいろいろな活動に参加するときに、情報がうまく伝わらなかったり、お話がしづらかったりすることがあります。 そんな困りごとを少しでも減らして、耳の聞こえ方に関わらず、誰もが必要な情報を同じように手に入れて、分かるように、そして使えるようにするための工夫やお手伝いのことを「情報支援(じょうほうしえん)」と言います。なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、みんなで「どうしたら伝わるかな?」と考える、思いやりの工夫なんです。 この記事では、耳の聞こえにくい方をサポートするための、いろいろな情報支援の方法について、一緒に見ていきましょう。 どんなサポート方法があるの? いろいろな情報支援のかたち 情報支援には、たくさんの種類があります。その人の聞こえ方や、ど